「奄美・喜界島の沖縄戦」・・・10年間の記録

 弁護士の大倉忠夫さんから「奄美・喜界島の沖縄戦」という先生の書かれた本を送っていただきました。私の最初の選挙のとき推薦者に名を連ねていただき、以来お付き合いをさせていただいています。当時の社会党・地区労を支える学者文化人のお一人であった方です。もう90歳になられたそうです。
 大倉先生は東京で生まれたのですが、小学校2年生のとき、父親が奄美・喜界島の生まれで農業を継ぐために一緒に戻り、10年間を喜界島で過ごしました。ちょうど太平洋戦争が始まる直前から戦後3年の間で、その間に喜界島で何があったのか、これまで30年間をかけて調べ上げ、それを記録として残すために書かれたものです。
 まだ、読み終えていませんが、人口1万7千人の島がどのような10年間をたどったのか、「特攻」の出撃基地として、いつ、どの部隊の誰が出撃したのか、戦死したのか、島に米軍機がいつ、何機襲来し、どの集落が攻撃され、何件の家が焼失したのか、島民の誰が、どこで、どのように戦争の犠牲になったのか、それらが克明に書かれています。「島民の~が爆弾直撃による全身粉砕で死亡、機銃弾による貫通銃創で死亡・・・」などの、記録そのままの記述は、心が痛みます。
 実際にあった出来事が、少年時代の記憶を織り交ぜながら日記のように続くのですが、それを読んでいくと、実際の戦争とはこういうものだ、と島の情景が浮かんでくるようであり、実名を記すことによって、どれだけ大切な命が失われたのか、それを問いかけているようにも思えます。

喜界島の沖縄戦.JPG

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